決まらない右。本田か、久保か、浅野か。あるいは…
日本代表の大迫勇也【写真:Getty Images】
<FW:6人が基本>
【確実】大迫勇也
【濃厚】乾貴士、原口元気、中島翔哉
【当落線上】杉本健勇、岡崎慎司、本田圭佑、久保裕也、浅野拓磨
【可能性あり】小林悠、宇佐美貴史、武藤嘉紀、齋藤学
確実と言えるのは大迫しかいない。センターFWの控えは1人必要で、そこを杉本と岡崎が争うが、ここ最近呼ばれている杉本はまったく結果を残せていない。小林も同様。岡崎復活の可能性は大いにある。
左は3月合宿には呼ばれなかったが乾が濃厚だ。これまでのハリルホジッチ監督の評価からすると、他の選手を試したいために招集を見送ったのだろう。その控えは原口が筆頭。原口は右もできるため計算しやすい。
また、彗星のごとくあらわれた中島も濃厚だ。欧州遠征ではゴールも奪い、独力で突破できる可能性を見せた。短い時間であれだけのパフォーマンスは評価が高い。指揮官も個別に言及するほどで、本大会のジョーカー筆頭だ。
残り1つは右の選手だ。これまでは久保が濃厚だったが、3月でまたもノーゴール。評価を落とした。逆に評価を上げたのが本田。最後のチャンスだったウクライナ戦ではシュート0だったが、守備で奮闘。指揮官の期待に応えた。
もちろん本田も当落線上に過ぎず、最後まで激しい争いとなるだろう。最終予選で重用された浅野にも十分にチャンスがある。もちろんドイツで活躍する武藤も候補の1人だ。
経験豊富なハリルホジッチ監督はここで1つプランBを仕込む可能性がある。それが本田の1トップだ。コロンビア、セネガル、ポーランドという難敵相手では様々なオプションが必要になってくる。展開次第では正攻法では通じないからだ。
本田1トップの腹案があるとするなら、大迫の控えである杉本や岡崎が落選し、違うタイプの選手にチャンスが転がり込む可能性がある。