柴崎が急浮上。香川にも可能性、今野もないわけではない
<MF:6枠が基本>
【確実】長谷部誠、山口蛍
【濃厚】柴崎岳
【当落線上】井手口陽介、大島僚太、森岡亮太、香川真司、遠藤航
【可能性あり】今野泰幸、三竿健斗、長澤和輝、倉田秋、清武弘嗣
MFは戦い方によって人選が異なるのでやや複雑だ。3パターンある。
1:ワールドカップ行きを決めたオーストラリア戦のように守備的に戦う場合→守備的MFが3人
2:1よりは攻撃の比重を大きくしたバランス型の場合→守備的MF2人+攻撃的MF1人
3:3月合宿で30分だけ見られた攻撃偏重の場合→守備的MF1人+(大島のような)バランス型1人+攻撃的MF
あらゆるパターンを想定すると、守備力の高い選手は最低でも3人必要。長谷部と山口は確実。あと1人はこれまでの実績だと井手口だが、スペイン移籍後に出場機会に恵まれず指揮官の評価を落とした。UAE戦で活躍した今野にもまだ可能性はある。
攻撃的MFは控え含め2人必要。トップ下は柴崎と森岡がレギュラー争いをしているが、柴崎が一歩前に出た。逆に森岡は評価をやや落とし、実績のある香川にチャンスが巡ってきた。ただし香川の場合は、まず負傷から復帰し、ドルトムントでこれまでにない活躍をする必要がある。
あと1人。ハリルホジッチ監督は何を重視するのか。マリ戦で30分程度の出場だったが大島への評価は高い。攻撃時への展開力があり、守備も疎かにしていない。得点は欲しいが、捨て身になる時間帯ではない場合、大島のような選手は必要だ。
一方、守備的MFが3人だけでは負傷あるいは累積警告の際に心もとない。長谷部、山口、井手口、今野という体制でいく可能性もある。今野は大島のような動きも期待できる。
忘れてならないのが遠藤航の存在だ。右サイドバックと守備的MFどちらもこなす遠藤をDF登録とすれば、MFの枠に余裕が生まれる。遠藤はDFとMFそれぞれに0.5人分として存在させるのだ。
そうなると、守備的MFは「3人で十分」となり、攻撃的MFを2人入れても枠は1つ余る。大島のようなバランス型を入れるか、攻撃力強化のため香川や清武を入れるか。
いずれにせよ、MFの枠は埋まりつつあり、0.5~1枠を複数人で争う。当落線上の選手たちは個人のパフォーマンスをどんなに上げても他の選手との兼ね合いで落選する可能性がある。厳しい戦いだ。