「W杯に近づいていないのではないかと思ってしまう」
ーーウクライナに完全に崩されて2点目を奪われてしまいました…。
「日本は1人少ないように見えたね。2人かわされて日本はチーム全体が下がらなくてはいけなくなった。そうしたら2列目から飛び出してくる選手はフリーになる。日本はチームとしての形をキープできていない」
ーー逆にウクライナの守備を流れの中で崩すのは本当に難しそうですね。
「ウクライナは確かに堅いけど、日本の連動性も良くない。中盤でのミスも多すぎる。ボールを持っている選手が周りを使うための選択肢がなくなってしまっている」
ーー中島翔哉と三竿健斗が出てくるようです。
「また中島と三竿のコンビが日本を助けてくれるかな!? 中島はトップ下に入ったけど、そのポジションでも絶対にインパクトを残せると思う。ただ、本田はいつまでもトップ下で使われないのに、中島は2試合目でトップ下に入った。ハリルホジッチ監督の考えは少しわかりにくいね…」
ーー選手交代もあまり機能しないですね…。
「ウクライナとは本当に差があるね…日本は全然機能していない…。そしてもしワールドカップで吉田と(酒井)宏樹がいなかったら、ディフェンスは本当に心配。中島は積極的なプレーを見せていて良いと思う。ただ、ハリルホジッチ監督は最近、前線の4人を入れ替えすぎだね。誰がファーストチョイスなのか全くわからない」
ーー残念ながら1-2で敗戦となりました。試合全体を振り返ってください。
「少し心配だね。この欧州遠征の2試合はワールドカップの準備のために行われたのに、ハリルホジッチ監督のベストイレブンが全くわからない。ワールドカップに近づいていないのではないかと思ってしまう。もちろん本大会でこんなに悪いパフォーマンスになるとは思わないけど、今はあまり楽観的ではない」
ーー特に問題が多いのは守備でしょうか。
「守備も目立っていたけど、それよりも心配なのは攻撃だね。吉田と(酒井)宏樹が戻ってくれば守備は少し堅くなりそう。でも、攻撃では誰がチャンスメイクするのか、誰が点を取るのか全くわからない。今回はセットプレーで、マリ戦は本当に最後のプレーだった。今の時点で、このチームにプラスαはない」