ウクライナ戦で先発フル出場を果たした長友佑都【写真:Getty Images】
【日本 1-2 ウクライナ キリンチャレンジカップ】
日本代表は27日、キリンチャレンジカップでウクライナ代表と対戦し1-2で敗れた。
長友佑都は、長らく共に日本代表を支えてきた本田圭佑のパフォーマンスについて「助かるプレーが多かった」と表現した。
「ああやって圭佑みたいに下りてきて味方を助ける。特にDFの選手とかは、プレッシャーがかかっている中で裏に蹴るのはなかなか難しかったりするので。そういう状況でも勇気ある選手が足元に下りてきてタメを作って、そこでファウルをもらって時間を作ったりとか。
それは本当に一言、僕はディフェンスラインから見ていて助かった。助かるというプレーですよね。そういうプレーが多かったなと思います」
本田が起点になって攻撃を仕掛ける場面も作ったハリルジャパン。長友は「マリ戦でも圭佑が入ってリズムが出てきたし、今日の前半もあそこでタメ作って。タメ作れるからサイドバックも上がれる、中盤も押し上げられる、ディフェンスラインも押し上げられる。地味で見えないかもしれないですけど、チームに与える効果っていうのは絶大」と賛辞を述べている。
縦に速いサッカーが求められるが、それだけでは戦い抜くことはできないと長友は考えている。「時間帯とかいろいろありますけど」と前置きし、こう続けた。
「裏に蹴りました、裏に抜けました、相手に取られます、また今日みたいにクオリティの高いチームだとポゼッションされます、守備で疲労します、ボール取った時に精度が落ちる、中に入っていく、ゴール前に入っていく選手が少ないっていうような、負のスパイラルじゃないですけど、陥るのかなと思っていて。
だからこそ、全部が全部裏に抜けて縦に速いサッカーじゃなくて、ああやって落ちてきてボールを保持して、時間を作って、その間にいいポジションを取れて、少し休むことができてっていうサッカーもやっぱり自分たちのオプションで持っておかないと、やっぱしんどいですよね」
タメを作る上で本田は貴重な存在だが、この日は後半途中に交代となった。指揮官はどのような評価を与えるだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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