【日本 1-2 ウクライナ キリンチャレンジカップ】

　日本代表は27日、ベルギー・リエージュにあるスタッド・モーリス・デュフランでウクライナ代表と対戦し、1-2で敗れた。本田圭佑は「試合を支配すること」がクオリティを発揮することにつながると持論を述べた。

　先発でピッチに立った本田は、「悔しいけど、内容、結果ともにむこうに上回れましたね」と敗戦を認めた。

　「対策としては、やはり支配することが大事」と本田。「その結果、守備も良くなるっていうふうに僕は考えていますけどね」と話している。

「この一つひとつのプレーの選び方が、今はより個をさらけ出すようなプレースタイルになっている。それを消すために、いわゆるうまくチームでカバーするには、試合を支配するっていうことが僕は大事だなと思っています」

　本田は『個』を生かすためにもっと必要なものがあると繰り返した。「負けた試合なんでね、何言ってももうあまり響かないんですけど」と前置きし、「個って言ってしまうのは簡単で、実際、良い形の中ではもっと良いプレーができる選手が多いのは事実」と述べた。

「個を伸ばしていかなければいけないのは大前提やけど、個以外のものが個を引き立たせるってのはありますよね。じゃあ、誰が本来以上のパフォーマンスを出せているかっていうのは、それを個って言ってしまうのであれば、まさにそこで話は終わってしまうけど、チームスポーツなんで、それ以上のことを話していかないといけないと思っている。ただ、個人個人でみれば、僕含めてサッカーの個の追求は終わることがないんで、そこは反省しなければいけないところ。少なくとも、その個のクオリティは今日は良くなかったですね」

　本来の力を発揮しきれなかった選手が多かった今回の欧州遠征。ロシアワールドカップで『個』を出し切るために、チームとして修正が求められているのは確かかもしれない。

（取材：元川悦子、文・構成：編集部）

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