マリ戦でリズム作った大島。ウクライナ戦では…
マリ戦は日本代表に多くの課題を突きつける結果となったが、中盤に大島僚太がいた前半の30分までは高い位置からの守備がハマったことに加え、組み立てからチャンスメイクまで、かなりスムーズに回っていた。
もちろん大島の存在だけがそうした機能性を生んだわけではないが、正確にパスをつなぎながら、気の利くオフ・ザ・ボールの動きで味方にパスコースを作り、時に長谷部誠など周囲の選手に指示を送るなど、基本的に縦志向の強いチームにリズムと幅をもたらしていたのが大島だったことは確かだ。その大島の欠場が確定している27日のウクライナ戦。マリ以上にタイトな守備ブロックを誇る東欧の雄に対し、崩しのキーマンになるのは柴崎岳だ。
「しっかりした守備をした中で、ボールを奪った際になるべくシンプルにゴール前まで辿りついて得点を奪うというのがあるので、そこの質、精度、判断を高めていきたい」
マリ戦の前にはそう語っていた柴崎。出番なく1-1の引き分けに終わったマリ戦を受けて、チームとしての戦術よりもミスが多かった個々のパフォーマンスに問題があることを指摘した。言い換えれば、自分が出た時にそうした部分でクオリティを向上させられる自負があるということだ。
ウクライナの基本フォーメーションが[4-1-4-1]と想定できることから、日本はマリ戦に続き[44-2-3-1]で相手の中盤のトライアングルにはめる形にすることが予想される。柴崎はそのトップ下、つまりマリ戦で森岡亮太が担っていたポジションで出場すると見られ、高い位置で味方のパスを引き出しながら、チャンスを演出していく役割になりそうだ。
「見た印象ですけど、かなりハイラインで保ってくる印象があったので、前からプレスに来た場合はやっぱり中途半端にやると捕まりやすいかなっていう部分はある」