本田圭佑は8年前の南アフリカワールドカップに目を向けた【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間25日、キリンチャレンジカップのウクライナ戦に向けて練習を行った。
ロシアワールドカップまで時間は少なくなっているが、ハリルジャパンの調子はなかなか上向かない。マリ戦も相手は非常に強いチームではあったが、日本のパフォーマンスも低調だった。本田圭佑は8年前の南アフリカワールドカップに目を向けた。
「ピッチの中でボールに食らいつくってようなことはもう一度…。10年ってそれをギリギリでミーティングしてよくなったんですよ。『基礎に戻ろうぜ』っていうところで。でもそんなので良くなるのもサッカーだし、それはやらないといけないと思うんですね。ホント基本的なところで。一歩、一歩ですよね。一人一歩で11歩なわけですよ。それを短く全ての場面で縮めていったら失点もしないかもしれない、しかも得点もできるかもしれないっていうのがサッカーであると」
当時も本大会前のテストマッチで結果が出なかったが、最終的にはベスト16進出を果たした。その後、海外挑戦する選手は一気に増えた。当時と現在について本田はこう語る。
「日本は前に進んでいるし、進まないといけないし、進みながら結果も出さないといけない。次のフェーズには行っていますよね。選手がヨーロッパで証明してきているのはもうハッキリしている。それは10年の時とは明らかに違うし、あの時はヨーロッパに行って右も左も分からないまま、とりあえずやるしかないというスタンスだったんで。今は、やらないといけないこともわかっている。あとは結果を出すってことなので」
状況は8年前と似ている。しかし、個々の経験値は今の方が上だと本田は考えている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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