ロシア・ワールドカップ公式球のTELSTAR18【写真:Getty Images】
今夏のロシア・ワールドカップで使用される公式球「TELSTAR18(テルスター18)」に対し、GKにとっては非常に対処しにくいボールだという声が上がっている。スペイン紙『アス』が伝えた。
アディダス社によるワールドカップ公式球「TELSTAR18」は、1970年メキシコ大会で用いられた「TELSTAR」にインスピレーションを得たモデルとなっている。昨年11月に発表が行われ、国際舞台での使用が開始された。
だが、現地時間23日に行われたドイツ対スペインの国際親善試合に参加したGKたちは、口を揃えてこのボールへの不満を述べている。「ゴールキーパーたちはこのボールに大きな問題を抱えることになるだろう」とスペイン代表のホセ・マヌエル・レイナは語る。
スペインのダビド・デ・ヘア、ドイツのマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンも同じく、ボールの軌道が予測しづらいとコメントしている。この試合でデ・ヘアはドイツのトーマス・ミュラーにミドルシュートを決められていた。
「いくら賭けても構わない。(ワールドカップでは)ロングレンジからのゴールが少なくとも35点は決まるだろうね。対処するのは不可能だ」とレイナ。ボールの感触についても、「プラスティックのフィルムで覆われていてつかみにくくなっている」と話している。
ワールドカップの公式球としては、2010年南アフリカ大会の「ジャブラニ」が扱いづらいとして酷評されたことがあった。今回も同様の影響が懸念されることになるかもしれない。
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