ボルシア・ドルトムントの練習に参加したウサイン・ボルト氏【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントの練習に参加した元陸上金メダリストのウサイン・ボルト氏だが、サッカー選手への道は険しいものとなるかもしれない。ペーター・シュテーガー監督が同氏を評価したコメントをドイツ『デア・ヴェステン』などが伝えている。
昨年夏の世界陸上を最後に陸上界を引退した31歳のボルト氏は、サッカー選手としてのプレーに本格的に挑戦することに意欲を見せている。共通のスポンサーによる繋がりから、ドイツの強豪ドルトムントの練習参加も実現した。
ボルト氏は22日と23日の2日間ドルトムントの練習に参加。約1400人のファンを集めて行われた公開練習では、マリオ・ゲッツェからのクロスに合わせてヘディングでゴールを決めるなど好プレーを披露していた。
だがシュテーガー監督は、ボルトのサッカー選手としての力に一定の評価を与えながらも、今すぐにプロレベルでプレーできるわけではないという考えを述べている。「何より大事なのは、彼が楽しんだということだ」と監督は語る。
「彼には才能があると思うが、より高いレベルでプレーしたいのであれば、やるべきことがたくさんあるのは明らかだ。別のスポーツに必要な身体能力と、サッカーに必要なものとは全く異なる」
ボルト氏のサッカー界での次の活動としては、6月にマンチェスターで開催されるチャリティーマッチへの参加が予定されている。今後、本格的にプロ選手としてプレーするチャンスは訪れるのだろうか。
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