マリ戦後に練習を行った日本代表の選手たち【写真:植田路生】
日本代表は現地24日、ベルギー・リエージュにおいてトレーニングを行った。
冒頭、メンバーはピッチ中央に集められミーティング。約13分間と異例の長さとなったミーティングでは、ハリルホジッチ監督が時に大声を出し、身振り手振りを交えて熱弁。原口元気は「いつもと変わらない(笑)」と明かしたが、気合いを注入したようだ。
トレーニングは2組に分かれていた。前日のマリ戦での出場時間が長かったメンバーはランニング中心のメニューで体をほぐし、早々に練習を切り上げた。それ以外はボールを使った強度の高い練習を約1時間45分行った。
5対5(+フリーマン)や3対3(+フリーマン)のゲーム形式の練習では、指揮官が付きっきりで指示を出し、選手名を連呼するなど熱を帯びていた。
その中でも要注目はMF柴崎岳だ。フリーマンと呼ばれるゲーム形式の練習では、攻守どちらの側にも関与する役割を担うことが他の選手より多かった。マリ戦で出番なしに終わった柴崎だが、ウクライナ戦(現地27日)は先発出場が濃厚。練習から「柴崎仕様」になっているように見えた。
柴崎は出場するならマリ戦で森岡亮太が担っていた中盤の攻撃的ポジション(トップ下)の位置に入るはずだ。トップ下は森岡と柴崎のほかに今回は怪我のため招集されなかった香川真司などポジション争いが激しい。森岡はマリ戦でそこまで良いパフォーマンスではなかった。ウクライナ戦で評価が上がれば、一気にレギュラー奪取となる。
もともとハリルホジッチ監督の評価が高かった柴崎。負傷の影響で久々の復帰となったが、ロシアワールドカップ(W杯)本大会へ向け、じっくりと見ておきたい選手の1人だろう。ウクライナ戦では90分フルに使う可能性もある。
「柴崎仕様」のハリルジャパンがどのような変化を見せるのか。大きな注目だ。
(取材・文:植田路生【リエージュ】)
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