「主導権を握っているのにゴールを奪えない、このパターンは何十回と見てきた」
ーー宇賀神にイエローカードが提示されました。危ないタックルでしたね…。
「あれは痛そうだね。ハリルホジッチ監督のあのタックルにはあまり嬉しそうな顔をしていない。守備陣の距離感が悪いのは、ファーストチョイスの4バックのうち半分がいないことを考えれば仕方ない部分もある。だけど、ワールドカップでもそういうことがあるかもしれないし、監督にとって心配事の1つだと思う」
ーーGKの素晴らしいセーブに阻まれてしまいましたが、大島がいいシュートを放ちました。
「大島、もっとやれ! まだ決定的な仕事はできていないけど、彼はきれいなパスを通しているし、動きもいいね」
ーーピッチにハトがたくさんいますね。
「そうだね。ハトが一番目立っていて、積極的なプレーをしている(笑)」
ーー日本は序盤ほど前に出て行けなくなってしまいました。
「マリは少し引いて守るようになってきた。日本がディフェンスの裏ばかり狙ってくるからだと思う。そうなる前にゴールを決めておくべきだった」
ーー大島がまた代表戦で怪我してしまいました…。
「かわいそうだね…。でも、歩いているからそんなに大きな問題ではなさそう」
ーーまた惜しいチャンスが! 徐々に近づいている気はしますが、なかなかゴールが決まりませんね…。
「本当に決定力がないね、日本! ここまでのアプローチは悪くないけど、ラストが足りていない。これは今シュートを打った宇佐美(貴史)だけじゃなく、チーム全体の問題だよ」
ーーもう少し攻撃のテンポを変えるなどの工夫があれば崩せそうな感じがします。
「その通りだと思う。今もまた相手ディフェンスの裏を取ったけど決めきれなかった」
ーー宇賀神がPKを与えてしまいました。
「Oh…No….これは完全なPKだね。公式戦だったら2枚目のイエローカードが出て絶対に退場になっていたと思う。宇賀神はデビュー戦だし、慣れない右サイドをやっていることもあって少し緊張したり、モチベーションが空回りしすぎたりしているのかもしれない」
ーー日本がゴールを決められない間にマリに先制点を奪われてしまいました。
「主導権を握っているのにゴールを奪えない、工夫のない攻撃をしていて決めきれない、このパターンは何十回と見てきたよね」