日本代表は23日にマリ代表と対戦する。さらに27日はウクライナ代表との国際親善試合も予定されており、ロシアワールドカップ前の重要な欧州遠征となる。

　今回の国際Aマッチウィークが重要な意味を持つのは、ロシアワールドカップに出場する他の国々にとっても同じだ。特に注目は、日本とグループリーグで対戦するコロンビア代表、ポーランド代表、そしてセネガル代表の3ヶ国だろう。

　ワールドカップ本大会の初戦で日本と当たるコロンビア代表は、現地時間23日（日本時間24日朝5時開始）にアウェイでフランス代表との親善試合に臨む。その後は欧州にとどまり、イギリス・ロンドンでオーストラリア代表との対戦が組まれている。

　1試合目は世界屈指の強豪国相手の力試し、そして2試合目のオーストラリア代表戦はワールドカップ本大会での日本戦を意識したものだろう。

　日本とワールドカップのグループリーグ第2戦で対戦するセネガル代表は、現地時間23日（日本時間24日朝3時開始）に第三国のモロッコでウズベキスタンと、同27日（日本時間28日朝3時開始）にはフランスへ渡ってボスニア・ヘルツェゴビナ代表との国際親善試合を戦う。

　ウズベキスタン代表は「仮想日本」、ボスニア代表はワールドカップ初戦で当たる「仮想ポーランド」になるか。セネガル代表は5月末からルクセンブルク代表、クロアチア代表、韓国代表との親善試合も予定しており、ワールドカップ本大会を強く意識したマッチメイクを実現させている。

　そして日本がグループリーグ最終戦で対戦するポーランド代表も、この3月のAマッチウィークをワールドカップの対戦国対策に使う。現地時間23日（日本時間24日朝4時45分開始）にナイジェリア代表と、同27日（日本時間28日3時45分開始）に韓国代表と、いずれもホームで対戦する。

　ナイジェリア代表が「仮想セネガル」、韓国代表が「仮想日本」と見て間違いないだろう。6月には「仮想コロンビア」を意識したチリ代表戦も予定されている。

　日本代表が「仮想セネガル」を意識したマリ代表戦、「仮想ポーランド」を掲げるウクライナ代表戦に挑んでいる間、他国もワールドカップ本番を意識した強化を進めている。ハリルジャパンだけでなく、コロンビア代表やポーランド代表、セネガル代表の試合結果にも注目だ。

【了】

★W杯予選まとめはこちら★