12月のE-1は無念の途中離脱。大島僚太に再挑戦のチャンスが
ロシアワールドカップまで3ヶ月に迫っている日本代表は23日、“仮想セネガル”とも言われるマリ戦に臨む。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「アフリカンパワーを前面に押し出す典型的なチーム」と評価する相手に対して、指揮官は「たくさんの試合をしてこなかった選手にトライしてほしい」と語る1人は大島僚太になりそうだ。
[4-2-3-1]のボランチまたは[4-3-3]のインサイドハーフとして出場が見込まれる25歳のMFが出場すれば、一昨年9月のアジア最終予選UAE戦、昨年12月に国内組で臨んだEAFF E-1サッカー選手権(E-1)の中国戦に続く3試合目となる。その中国戦では積極的に縦パスを試みるなど、可能性のあるプレーを披露したが、前半30分に左足を負傷して途中交代を強いられた。
しかし、今季のJリーグでは攻守に渡る獅子奮迅のプレーを見せ、代表指揮官の評価を高めて今回の欧州遠征のメンバー入りを果たした。「就任当初に追いかけていた大島よりはるかに発展している」とハリルホジッチ監督が賞賛する成長は特にディフェンス面で表れている。その成長は川崎Fのチームメートである小林悠も認めている。
「僚太自身、代表を経験して、そういうところを自分が感じたのか、本当にフロンターレの中でも今は一番守備ができる選手だと思いますし、攻守の切り替え、一番早く反応できるのが彼だと思う」
パサーやゲームメーカーと呼ばれる攻撃的なキャラクターのイメージが強い大島ではあるが、彼がハリルジャパンのスタンダードとなる中盤のディフェンスに確かな成長を示していることで、本大会に向けてますます厳しい守備が求められる状況でも[4-2-3-1]ならボランチの一角として、あるいは[4-3-3]のインサイドハーフで、今回なら森岡亮太や柴崎岳といった攻撃的なMFとコンビを組むプランも現実味を帯びてきている。