マリ戦は大島、森岡らが先発へ
「マリはアフリカンパワーを前面に押し出すチーム。以前のマリよりパワーがなくなっている印象もあるが、欧州のビッグクラブでやっている選手もいるし、能力はある。今回の目的はマリ・ウクライナの2つの試合で勝ちにいくこと。3月に勝つことで、いい環境といい雰囲気を作らないといけない」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が22日の前日会見でこう語った通り、仮想・セネガルと位置づけられるマリに挑む23日のテストマッチ(リエージュ)のテーマはズバリ勝利だ。昨年11月のブラジル(リール)・ベルギー(ブルージュ)2連戦での連敗、12月のEAFF E-1サッカー選手権・韓国戦(東京)惨敗という負のスパイラルを断ち切るためにも、若手中心のマリから白星をもぎ取る必要がある。「明日の試合からロシアワールドカップまで全部勝つのがチームの目標」と昌子源(鹿島)も強調した通り、ここからの快進撃の布石となるような戦いを見せるしかない。
そのマリ戦だが、右サイドバックに宇賀神友弥(浦和)、中盤に大島僚太(川崎)と森岡亮太(アンデルレヒト)というフレッシュなメンバーが先発する可能性が高まった。センターバックも昌子と槙野智章(浦和)がコンビを組んで、吉田麻也(サウサンプトン)不在の穴を埋めることになりそうだ。
「これまで沢山試合をしてこなかった選手にもトライしてほしい」と指揮官はエールを送ったが、代表で実績の少ない面々にとって今回はロシア行きのラストチャンス。大舞台を目指して貪欲に食らいつく必要がある。
こうした中、常連組の原口元気(デュッセルドルフ)も目をぎらつかせている。というのも、日本代表では2016年11月のサウジアラビア戦(埼玉)以来、1年4ヶ月もゴールを奪っていないからだ。
ロシアワールドカップ最終予選序盤は4試合連続ゴールという日本代表新記録を樹立した彼も、ヘルタ・ベルリンでの出番が激減した2017年は足踏み状態に陥った。ロシア行きの切符をもぎ取った昨年8月末のオーストラリア戦(埼玉)でスタメンの座を乾貴士(エイバル)に奪われたのが象徴的な出来事だった。