マリ戦の前日練習を行う日本代表【写真:植田路生】
日本代表は現地時間22日、ベルギー・リエージュ市内において、翌日のマリ代表戦に向けた前日練習を行った。
気温は手元の計測で6度、小雨が降るやや肌寒い環境で練習は開始。冒頭、選手らはピッチ中央に集められると、ハリルホジッチ監督を中心としてミーティング。約4分間行われ、その後ランニング、ストレッチをかねたジョギングへと移った。終了後はダッシュを行い、ここで15分経過。その以降は非公開となった。
メンバーのうち遠藤航は最初から別メニューで調整。マリ戦の出場は難しいだろう。酒井宏樹が負傷し、追加招集されたハリルホジッチ監督によれば酒井高徳も万全ではないという。急きょ人材難となった右サイドバックだが、酒井高徳が強行出場なのか、あるいは別の選択肢になるのか。
マリ戦は指揮官が示唆したように様々な選手をテストする場となるだろう。コンビネーションの強化よりも、起用した選手たちが満足できるレベルにあるかどうかを見極めることにプライオリティが置かれるだろう。
そうなると、初招集となる中島翔哉は使ってくるのではないか。会見でハリルホジッチ監督は個別に「見てみたい」と発言したことからいきなりのスタメンもあり得る。また、久々の復帰となった本田圭佑と柴崎岳、大島僚太も十分にチャンスがある。監督は多くの選手にチャンスを与えて競争の激化を期待している。
今回はワールドカップを前に最後の合宿となる。ここで評価を高めれば一気にレギュラー奪取に近づくが、不十分なパフォーマンスなら本大会の23人から漏れる可能性もある。ロシアへ向けた最後のサバイバルマッチが始まった。
(取材・文:植田路生【リエージュ】)
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