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「幻想を抱くべきではない」とハリル監督。「偉業を成し遂げる準備をしなければ」

text by 編集部 photo by Getty Images

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日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が22日、マリ代表戦の前日会見に臨んだ。日本代表監督は、ロシアワールドカップでグループステージを突破することが困難な挑戦だと語っている。

 日本代表は23日にマリ代表と対戦する。ロシアワールドカップのセネガル戦を想定した重要なテストマッチだ。

 「我々はグループステージ突破の候補ではない」とハリルホジッチ監督。だが、もちろん諦めているわけではなく、「偉業を成し遂げる準備をしなければいけない。戦術面もフィジカル面もメンタル面も偉業を成し遂げるという気概がなければできない」と語った。

 さらに「幻想を抱くべきではない」と指揮官は話し、「まずは(グループステージ)突破を目指す。日本の選手に合ってないプレーを望むのはやめてほしい。ブラジル、スペイン、フランス、ドイツのように欲張ってはいけない。攻撃では素晴らしいことをしようとか、もちろん到達したいが、冷静沈着にやりたい」と、「合理的な戦術」で目標に近づこうとしている。

 ロシアワールドカップのグループステージで対戦するライバルは、FIFAランキングで日本より格上だ。コロンビアが13位、セネガルが27位、ポーランドが6位。日本は55位である。

 日本代表指揮官は、「突破の候補ではない」と再強調。「ランキングを見てください。ただ、トライしないといけない。苦痛を伴いながら」と力説し、「苦痛を伴いながら、トレーニングする喜びを見出そうと選手たちに言っている」と話した。

 「コロンビア、セネガル、ポーランドと異なることをしなければいけない」とも語ったハリルホジッチ監督。“波乱”にトライするためにも、まずは今回の欧州遠征で結果を残したい。「目標は2試合勝つこと。勝利のスパイラルを得て、良い環境にしなくては」と意気込みを語った。

(取材:植田路生、文・構成:編集部)

【了】

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