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日本代表 7年前

長友佑都が誓うハリルJ活性化。日本代表101試合の経験値でリーダーシップを

text by 元川悦子 photo by Getty Images

トルコで復活した長友の攻撃参加

 その本田より半年遅れて移籍の道を選んだ長友は、今回がガラタサライの一員となって初めての代表合流。同時期に長男も誕生し、家族も新天地に引っ越してくるなど、環境面で劇的な変化があった。

「トルコでの生活は最高ですよ。ミラノに7年半住んでいて、他の町に自分がフィットできるか不安もありましたけど、ホントに人が優しい。親日国だと言われていたけど、トルコは素晴らしいです。家族も来たんで、今は恩返ししたい気持ちが強いです」と彼は改めて闘志を口にした。

 トルコ屈指の知将、ファティ・テリム監督は攻撃的なスタイルを志向する指揮官。長友にもアグレッシブな攻撃参加を求めている。3月に入ってから2試合連続アシストも決めていて、「昔の自分に戻ったようなガムシャラにイキイキしている状態。水を得た魚のように居心地がいい」と本人も前向きに語る。

 インテル時代は守備第一の役割を求められてきた長友だが、もともとの強みであるタテへの推進力を出せるようになったのは確かに大きい。それをどこまで代表に持ち込めるかは今回の2連戦の注目ポイントと言っていい。

 初戦の相手・マリは主力にケガ人が続出していて「仮想・セネガル戦」という本来のテーマからは少し遠い試合になるかもしれない。ただ、その分、長友にとってはガラタサライで披露しているような攻撃力を発揮できるチャンス。左サイドで誰と組むかは定かではないが、宇佐美や原口元気(デュッセルドルフ)とかつて香川真司(ドルトムント)と長友が「日本の生命線」と言われたようなタテ関係が構築できれば、6月のロシアワールドカップ本大会に向けて希望を示せるはずだ。

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