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トッテナムの21歳MFアリは「世界最高の若手」? 英メディアがデータで検証

text by 編集部 photo by Getty Images

デル・アリ
トッテナムのデル・アリ【写真:Getty Images】

 トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、同クラブに所属する21歳のイングランド代表MFデル・アリが「同年代で最高の選手」だと主張した。英メディア『スカイ・スポーツ』は、データに基づいてこの主張が妥当であるかどうか検証を試みている。

 ポチェッティーノ監督は先日、アリについて「欧州だけではなく、世界中の同年代の選手と比べても最高だと思う」と称賛。「彼以上のことを成し遂げた21歳の選手がいるなら教えてほしい。同じくらいの選手なら見つかるかもしれないが、彼以上の選手がいるだろうか」と続けた。

 アリは2015年にトッテナムに加入し、19歳ですぐにレギュラーポジションを獲得。これまでプレミアリーグで99試合、公式戦合計138試合に出場し、チームの好成績に貢献してきた。

 プレミアリーグで出場した99試合では通算34得点25アシストを記録し、合計59点に直接的関与している。これは、21歳までに残した数字としてはリーグ歴代6位にあたるという。ロビー・ファウラー(97点)、マイケル・オーウェン(94点)、ウェイン・ルーニー(90点)、クリス・サットン(68点)、セスク・ファブレガス(63点)に続いており、ロメル・ルカクやライアン・ギグス、クリスティアーノ・ロナウドらを上回っている。

 欧州の同年代の選手たちと比較すれば、通算59点の関与はいわゆる5大リーグでは最多。アリが2015年8月にトッテナムでデビューして以来の2年半あまりでは、他の21歳以下の選手たちが残した数字はティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)が48点、キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)が46点などとなっている。

 今季だけに限れば、アリは6得点9アシストで15点に関与している。これは21点(13得点8アシスト)のムバッペに次ぎ、セルタのFWマキシ・ゴメス(13得点2アシスト)と並ぶ2位タイの数字だ。また、アリは今季59回のチャンスを生み出しており、同年代以下の選手ではボルドーのマルコム(64回)のみがアリを上回っている。

 数字だけで選手の力を全て測れるものではないが、同年代でトップクラスの結果を残していることは確かだと言えそうだ。「今季は過去2年ほどの高みに達していないと考えられているが、それでも欧州の若手選手でトップクラスに位置している。2015年以降の成績を考慮すれば、比較できる選手はわずかだ」と『スカイ・スポーツ』は結論づけている。

【了】

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