浦和レッズのMF柏木陽介【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグ第4節が18日に行われ、浦和レッズは横浜F・マリノスに0-1で敗れた。
リーグ戦は未だ勝利なし。浦和は2分2敗で4試合を終えて17位に沈んでいる。横浜FM戦は今季初めて無得点に抑えられた。
今季からキャプテンを務める浦和のMF柏木陽介は「結果を出さないと、勝たないとという、どんな形でもいいから…というのは自分たちの中ではある」と、勝利が遠い中での苦悩を口にした。
結局、リーグ戦未勝利のまま代表ウィークによる約2週間の中断期間に入ることとなった。「堀さん(堀孝史監督)がやりたいサッカーの中で結果を出したいというのが一番」と語る主将は、「この2週間、選手が1つになって、どう戦っていくべきか、つなぐにしろ守備するにしろ、どういう形が一番いいのか、みんなで話し合って突き詰めてやっていければいい」と懸命に前を向こうとしていた。
「2分2敗と、降格圏にいると思うんですけど、そこにいるチームじゃないと思っているし、ここから。何年前かな、ガンバが全然勝てへんまま、夏くらいから上がっていったことがあると思う。そうやって何連勝もしていけるようなチームになるために、この2週間いい準備をして。連戦の中で結果を残していけばより自信がついて、いい結果につながっていくと思うので、そうできるよう頑張っていきたい」
柏木が例に挙げたガンバ大阪のV字回復があったのは、ちょうど4年前の2014年だった。ブラジルワールドカップによる中断前まで4勝3分7敗の16位と降格圏に沈んでいたところから、後半戦で一気に巻き返してJ1優勝を果たした。
その途上には中断明けの5連勝や、8月から10月にかけての7連勝など、歴史に残るような戦いぶりがあった。圧倒的な強さでJ2を制した翌年の低迷から劇的な復調を遂げたG大阪の前例を再現することは可能だと柏木は考えている。
浦和はJ1が再開する4月1日の第5節ベガルタ仙台戦から、ロシアワールドカップによる中断直前の5月19日の第15節ガンバ大阪戦まで、YBCルヴァンカップと合わせて週に2試合をこなす15連戦に挑む。その中で悪い流れを断ち切り、連勝街道へと戻れるか。ここからが真のチーム力を問われる2ヶ月となりそうだ。
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