再び負傷者続出。監督のチョイスが重要に
しかし、ここに来てドルトムントに再び怪我人が出始めている。会見が行われた時点で、ザルツブルク戦を欠場したCBエメル・トプラク(筋肉系の問題)とFWクリスティアン・プリシッチ(風邪)が、ハノーファー戦に間に合うかは疑わしい。同様にザルツブルク戦を内転筋の問題により前半だけで退いたマルコ・ロイスも、ハノーファー戦を欠場する可能性がある。復帰して以来、その個の力で他と一線を画するクオリティをチームにもたらしてきたロイスが欠場となれば、ドルトムントにとって大きな痛手となりそうだ。
ザルツブルク戦では、マリオ・ゲッツェも本来のパフォーマンスからは程遠く、前半45分のみで交代となった。また会見でシュテーガー監督は、背番号10を特別な選手だとしつつも、特別扱いしないことを明言。低調のゲッツェもハノーファー戦での先発起用は難しいかもしれない。
このようにウインガーの主力と中盤の要として期待していた選手を、ハノーファー戦で当てにはできない。シュテーガー監督は敵に勝つチャンスを見出しているが、ポゼッション型かカウンター型か、そのスタイル選択に難しさはありそうだ。
「最終目標に辿り着く」ための重要な第1戦。香川が“予感”するように、「苦しい戦い」になりそうだ。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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