ロシア・ワールドカップ出場を逃したイタリア代表【写真:Getty Images】
イギリスとのロシアとの外国関係悪化により、イングランド代表がロシア・ワールドカップ出場をボイコットすることになったとすれば、代替チームとしてイタリア代表が出場する可能性もあるという見方を伊紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』が伝えている。
今月4日にイギリス国内で、ロシアの元スパイであるセルゲイ・スクリパリ氏とその娘が意識不明の重体で発見された。2人に対しては旧ソ連軍が開発した神経剤が用いられたと判明し、英国はロシアが関与したとして説明を求めているが、ロシア側は関与を否定している。
これにより、両国間には緊張関係が漂っている。英国のテリーザ・メイ首相はロシア外交官に国外退去を要請するとともに、今年夏のロシア・ワールドカップには英国の閣僚および王室関係者が出席しないことも明らかにした。
今後事態がさらに悪化した場合、イングランド代表が出場をボイコットするという話も再浮上してくるかもしれない。その場合、イタリア代表が代替出場することもあり得ると伊紙は伝えている。
イタリア代表は昨年11月に行われた欧州予選プレーオフでスウェーデン代表に敗れ、ロシア大会出場を逃すことになった。だがその後、ペルー代表やスペイン代表などが政治問題により出場権を剥奪される可能性があるという話が出てくるたびに、代替出場の可能性が噂されていた。
もしワールドカップ本大会に出場しないチームが出てきた場合は、国際サッカー連盟(FIFA)が代替チームを決定すると定められている。予選での成績やランキングなどによる明確な基準は定められてないため、FIFAの判断次第でどのチームが出場する可能性もあるということになる。
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