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ロシアW杯でのビデオ判定使用を正式可決。「歴史的な決定」とFIFA会長

text by 編集部 photo by Getty Images

VAR
ビデオ・アシスタント・レフェリー【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)は現地時間16日にコロンビアのボゴタで開いた評議会で、今年夏に行われるロシア・ワールドカップにおいてVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を使用することを正式に可決した。FIFA公式サイトや各国メディアが伝えている。

 VARは、ピッチ上でジャッジを行う審判団とは別に、試合の映像を確認するレフェリーが主審の判定をサポートするもの。肉眼では判定が困難なプレーや、誤審があった可能性のあるプレーに用いられ、より正しい判定を行うことを目的としている。

 国際サッカー評議会(IFAB)は今月3日に、VARの使用をサッカーのルール内に導入することを全会一致で可決。これにより、今年のワールドカップでもVARが用いられることがほぼ確実な状況となっていた。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、ワールドカップでのVAR使用について「非常に重要で歴史的な決定だ」とコメント。「2018年となった今、ピッチ上で誤審があったことが数秒後には世界のリビングルームに伝わる一方で、主審だけがそれを知らないというわけにはいかない」と述べた。

 VARはこれまでにFIFA主催のクラブ・ワールドカップなど各大会や、欧州などの各国リーグでも試験的な導入が進められてきた。世界最大のサッカーイベントであるワールドカップでも、試合結果に影響するような誤審を無くす助けになることが期待される。

【了】

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