ベジクタシュ対バイエルン・ミュンヘン戦に侵入した猫【写真:Getty Images】
トルコの強豪ベジクタシュは、1匹の「猫」が原因で来季のチャンピオンズリーグ(CL)から締め出されてしまうことになるかもしれない。英紙『デイリー・メール』が伝えている。
ベジクタシュは現地時間14日に行われたCL決勝トーナメント1回戦2ndレグの試合でバイエルン・ミュンヘンと対戦。ホームで1-3の敗戦を喫し、2試合合計1-8で敗退する結果に終わった。
この試合では、後半立ち上がりにピッチ上に侵入し、試合を一時中断させた猫が注目を集めることになった。バイエルンが公式ツイッターで行ったマンオブザマッチ投票では、選択肢にこの猫が含まれた結果、85%という圧倒的な得票でマンオブザマッチに選出されている。
だが、ベジクタシュにとっては単なる微笑ましい話では済まない。欧州サッカー連盟(UEFA)は、ホームチームであるベジクタシュの警備が不十分だったとして調査対象とすることを発表。猫にピッチ侵入を許したことだけではなく、サポーターがピッチ上に物を投げ入れていたことなども理由に含まれている。
ベジクタシュは昨年4月にも、ELのリヨン戦で観客がトラブルを起こしたとして、UEFAから2年間の執行猶予付きの欧州カップ出場停止処分を下されていた。今回の一件が「有罪」とされた場合、執行猶予期間中であるため、処分が実行に移される可能性がある。
現在トルコ1部リーグで2位に位置するベジクタシュは、このままなら来季CLの予選3回戦からの出場権を獲得できる状況にある。だがUEFAの裁定によっては、その権利を失ってしまうことになるかもしれない。
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