怪我人、体調不良者が続出したドルト
最後まで噛み合わなかった。3月15日に行われたヨーロッパリーグ(EL)、ラウンド16の第2戦。第1戦を1-2で折り返したボルシア・ドルトムントは、逆転での突破を目指し、アウェイでFCレッドブル・ザルツブルクに挑んだ。
しかしそんな意気込みを嘲笑うかのように、試合前から人員系のトラブルがドルトムントを襲う。ペーター・シュテーガー監督は[4-2-3-1]の布陣を採用。CBエメル・トプラクが筋肉系の問題で離脱したため、ダン=アクセル・ザガドゥが緊急起用される。
さらにFWクリスティアン・プリシッチも風邪により離脱。2列目には“ドイツ代表トリオ“=アンドレ・シュールレ、マリオ・ゲッツェ、マルコ・ロイスが先発する。そしてワントップにミチ・バチュアイだ。
まずはポゼッション型を展開したドルトムント。だが[4-4-2]で引いて固めるザルツブルクを向こうに、まるで噛み合わなかった。試合後にオーストリア人指揮官は「前半は本当に悪かった」と振り返っている。
ザガドゥの周囲との連係は不足していた。18歳のCBは、シュテーガー体制となってからは初出場だったのだから、無理もない。6分に自身のミスパスからピンチを招くと、21分にはソクラティスからザガドゥへのパスが、敵の2トップの一角ファン・ヒチャンにカットされる。
韓国代表FWに独走を許し、シュートまで持って行かれるが、ここはGKロマン・ビュルキの好守で事なきを得た。