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香川真司 7年前

ドルト、脆弱なポゼッションで守備陣を崩せず。欠場者も続出、戦術の一貫性なく無念のEL敗退

15日に行われたヨーロッパリーグラウンド16の2ndレグ、FCレッドブル・ザルツブルク対ボルシア・ドルトムントの一戦は0-0のドローに終わった。この結果、2戦合計2-1としたオーストリア王者がベスト8へ駒を進めている。勝利のためには最低2点が必要だったBVBだが試合前に欠場者が続出。ポゼッションサッカーを展開したものの、終始噛み合わず。最後まで敵の守備陣を崩すことはできなかった。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

怪我人、体調不良者が続出したドルト

ボルシア・ドルトムント
EL敗退となったボルシア・ドルトムント【写真:Getty Images】

 最後まで噛み合わなかった。3月15日に行われたヨーロッパリーグ(EL)、ラウンド16の第2戦。第1戦を1-2で折り返したボルシア・ドルトムントは、逆転での突破を目指し、アウェイでFCレッドブル・ザルツブルクに挑んだ。

 しかしそんな意気込みを嘲笑うかのように、試合前から人員系のトラブルがドルトムントを襲う。ペーター・シュテーガー監督は[4-2-3-1]の布陣を採用。CBエメル・トプラクが筋肉系の問題で離脱したため、ダン=アクセル・ザガドゥが緊急起用される。

 さらにFWクリスティアン・プリシッチも風邪により離脱。2列目には“ドイツ代表トリオ“=アンドレ・シュールレ、マリオ・ゲッツェ、マルコ・ロイスが先発する。そしてワントップにミチ・バチュアイだ。

 まずはポゼッション型を展開したドルトムント。だが[4-4-2]で引いて固めるザルツブルクを向こうに、まるで噛み合わなかった。試合後にオーストリア人指揮官は「前半は本当に悪かった」と振り返っている。

 ザガドゥの周囲との連係は不足していた。18歳のCBは、シュテーガー体制となってからは初出場だったのだから、無理もない。6分に自身のミスパスからピンチを招くと、21分にはソクラティスからザガドゥへのパスが、敵の2トップの一角ファン・ヒチャンにカットされる。

 韓国代表FWに独走を許し、シュートまで持って行かれるが、ここはGKロマン・ビュルキの好守で事なきを得た。

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