今回も順当に代表に召集されたMF森岡亮太【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は15日、今月ベルギーで行われるマリ代表とウクライナ代表との親善試合に臨む日本代表メンバーを発表した。
パチューカのMF本田圭佑の代表復帰や、ポルティモネンセのMF中島翔哉のA代表初選出が話題となった今回の代表メンバー発表。そんな中でも、ベルギーで確実にステップアップしているMF森岡亮太、そしてスペインの地で日々成長しているMF柴崎岳が攻撃的な中盤の選手としてメンバー入りを果たしている。
今季前半戦、ベルギー1部のワースラント・ベフェレンで大活躍を果たした森岡は、今冬には同国の名門アンデルレヒトに移籍。デビュー戦からいきなりアシストをマークし、現時点では6試合中3ゴール3アシストをマークするなど好調を維持している。
そんな森岡は、クラブで結果を残す選手を重要視するハリルホジッチ監督からは高い評価を受けている。「フィジカル的なところ、デュエルではまだ伸びると思う」と改善点を指摘された一方で「ゴール数、アシスト数はリーグでも断トツ」と期待を寄せられた。
一方、柴崎はリーガエスパニョーラ第4節のバルセロナ戦で負傷して以降長期の間戦列を離れていたこともあり、復帰を果たした12月以降は目立った活躍を見せることができていない。しかし、ハリルホジッチ監督は「柴崎はクラブでそこまで先発ではないが、レベルはかなり上がってきている」と一定の評価を与えている。
ロシアW杯が近づく中で、今年2月にドルトムントのMF香川真司とセレッソ大阪のMF清武弘嗣がともに負傷離脱したことは、日本代表にとっては悪いニュースとなった。しかし、指揮官は欧州で奮闘する森岡と柴崎を「10番や8番のタイプは彼らができる」と評しており、これまで代表を支え続けてきた2人の司令塔の代役として見ている。
森岡と柴崎にとって今回のベルギー遠征がW杯に向けたアピールの場となることは確かだが、欧州での成長を確かめるという意味でもこの2戦は重要な意味を持つだろう。
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