乾貴士と岡崎慎司【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は15日、ヨーロッパ遠征に臨む日本代表メンバーを発表した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は会見の中で、今回メンバー外としたMF乾貴士やFW岡崎慎司が「候補に入っている」と話している。
乾はスペインのエイバルでレギュラーポジションを獲得しており、最近ではベティスへの移籍が噂になるほどだ。イングランドのレスターでプレーする岡崎は負傷から復帰したばかりだが、献身的な動きはコンスタントに評価されている。
しかし、ハリルホジッチ監督は今回は異なる選手を見たかったという。
「乾については、(原口)元気、(宇佐美)貴史、中島(翔哉)を代わりに呼んだ。ただ、乾はずっと見てきているから、ほかの選手に関して質問してもらって構わないが、得点をとる・とられる、というところが基準になる」
「FWはだいたい5人くらい。ただ、(ポーランドのエース、ロベルト・)レバンドフスキは3点とっている。もちろん、点をとれることは大事で、そういう選手も追跡しているが、1年前に信頼した選手をそのまま信頼するのではなく、いま現在良い選手。この合宿には乾の代わりに3人を呼んでいるが、まだ候補に入っている」
岡崎についても、指揮官は同じ考えだ。
「今回は小林(悠)、杉本(健勇)、大迫(勇也)を選んだ。岡崎とは違うクオリティを持った選手。より得点をとれる選手で、もちろん何かをもたらせる選手たちだ。それに、レスターでやっている岡崎の役割は、日本代表でのものと全く違う。そういったこともあって、私はこのチョイスをした。もちろん、乾と同じ考え方で、候補には入っている」
ハリルホジッチ監督は、ロシアワールドカップで『違いを生み出せる選手』を求めている。
「一人で何かの偉業、絶対的な偉業をなせる選手がいれば、それは大事になる。やはり個人で打開できる選手は重要になってくる。チャンピオンズリーグを見たが、(FWリオネル・)メッシがいなければ、バルセロナは(チェルシーに)勝てただろうか。もちろん別次元の話だが、一人で打開できる選手をこれからも探していく」
「日本にも違いを生み出せる選手が必要で、そういった選手をテストして探さなければいけない。本大会では、10回もチャンスはないだろう。2、3回で1、2点をとっていかなければいけない。そういった難しいところで点をとれる選手を探している」
23日のマリ代表戦と27日のウクライナ代表戦で、そういった選手は現れるだろうか。
【了】
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