A代表に初招集されたMF中島翔哉【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は15日、今月ベルギーで行われるマリ代表とウクライナ代表との親善試合に臨む日本代表メンバーを発表した。
今年6月開催のロシアW杯へ帯同するためにも重要なアピールの場となるこの2連戦。常連のメンバーが多く名を連ねる中、ポルトガル1部のポルティモネンセで大活躍中のMF中島翔哉が代表に初招集された。
今季公式戦で9ゴール6アシストを記録している中島について、ハリルホジッチ監督は「得点もアシストもしている。ドリブラーでこんなに俊敏で爆発的なものを持っている選手はなかなか日本にはいない」と絶賛。今回唯一の初招集となった同選手に対して大きな期待を寄せている。
「中島は爆発的なスピードを持っているので、1対1で抜けると思う。このようなプレーは、日本人選手はなかなか出せないので、大事な選手になる。クラブで9ゴール6アシスト、これを日本代表でも見せてくれればいいですね」
中島としては、がむしゃらに持ち前の攻撃力を前面に出していきたいところだろう。しかし指揮官から「守備の役割は代表で私が要求しているレベルにはない。この合宿を通して様子を見ていきたい」と課題を突き付けられているように、最低限の守備的な仕事なしでは代表での生存競争に生き残ることはできないはずだ。
それでもポルトガルの名門ポルトなど欧州の複数の名のあるクラブから注目を集めているこのサイドアタッカーは、代表においても貴重な戦力となるだろう。ハリルホジッチ監督は、今回久々の代表復帰を果たしたMF本田圭佑とともに中島を「得点をとる、取らせる」ことのできる選手として見なしており、今回のベルギー遠征では決定的な仕事が求められる。
指揮官の求める守備のタスクを行いながら、いかにその爆発力を発揮することができるのか。中島の活躍に注目が集まる。
【了】
★W杯予選まとめはこちら★