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香川真司 7年前

香川真司欠場濃厚なドルト。リーグ戦の成果を自信に、背水の陣で挑むEL

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川は引き続き欠場濃厚

 11日に行われたブンデスリーガ第26節、対アイントラハト・フランクフルト戦では、カウンター型に舵を切り、3-2で辛うじて勝利したドルトムント。ウイーン生まれのオーストリア人指揮官は「この結果がもう1度我々を後押ししてくれるであろうことを望んでいる」と語った。

 第1戦の試合後、南野は次のように感じている。

「相手(ドルトムント)も少し…そんなに…なんて言うんですかね、舐めてるって言い方じゃないけど、少しちょっと前半から決めに来てるっていうような感じはなかったので、僕的には。そういうところもあって、自分たちも上手くそういう隙を突けれたと思います」

 であれば、第2戦は前半の内に試合を「決めに」行っても良いのかもしれない。少なくとも2点が必要だ。悠長にしてはいられない。フランクフルト戦と同様、前線の4枚はスピード系のアタッカーを起用する。マキシミリアン・フィリップ、マルコ・ロイス、クリスティアン・プリシッチ、アンドレ・シュールレの4人だ。試合開始からハイプレスと速攻でザルツブルクのDFを嵐の中に放り込み、冷静な思考を奪う。[プレッシング+ショートカウンター]を得意とするザルツブルクに対しては、特に自陣であまりボールを持たない方が良いのではないか。セカンドボールをしっかりと確保することを忘れず、敵のお株を奪うようなサッカーを展開したいところだ。

 かつてオーストリアのチームが、ELの準々決勝に進出したことはない。南野によれば、現在ザルツブルクはリーグ戦ではなく、ELを最優先事項に掲げているという。第2戦で迎えるドルトムントに、並々ならぬ意欲で挑んで来るはずだ。第1戦のように試合のペースを握られては、もう本当に後はない。フランクフルト戦で62分から途中出場し、2ゴールと結果を出したミチ・バチュアイは、思い切ってジョーカー起用でも良いのかもしれない。

(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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