レアル・マドリー時代にしのぎを削ったFWゴンサロ・イグアイン(左)とカリム・ベンゼマ【写真:Getty Images】
レアル・マドリーに所属するFWカリム・ベンゼマが不調に苦しんでいる。
リーガエスパニョーラ第28節のエイバル戦に1-2で勝利しリーグ3位をキープしているマドリーだが、今季は得点力不足に苦しんでいる。ここにきてリーグ18ゴールとエースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは調子を上げてきているものの、センターフォワードを務める背番号「9」のベンゼマは、今季はリーグ8ゴールと振るっていない。
もともと自ら得点を獲ることよりもロナウドら周囲の攻撃陣をアシストなどで助ける役割を得意とするベンゼマにとって、ゴールという課題は加入当初から叫ばれていたことだ。しかし、名門マドリーの花形のポジションを任されている以上、得点を獲ることは一つの使命となっている。スペイン紙『アス』は、同選手とのポジション争いに敗れイタリアへと移っていったアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインとの比較をもとに、ベンゼマの不調ぶりを明らかにしている。
2013年の夏にマドリーを退団したイグアインは、2007年の加入から6年間で86ゴールを記録。出場試合数は163試合とベンゼマの183試合に対し20試合少ないのに対し、総ゴール数はベンゼマが当時までに決めていた87ゴールとはわずか1差であった。
その後、イタリアのナポリ、2016年の夏からはユベントスでプレーしているイグアインは、ベンゼマよりも44ゴールも多く得点を取っている。前者がチーム内でストライカーの役割を担っているのに対し、後者はマドリーでロナウドやベイルらストライカーの補佐をする任務も請け負っている。
得点数という点については4シーズン半で大きな差が開いてしまったベンゼマとイグアイン。ポジション争いに勝利したベンゼマは、残りのシーズンで得点数を伸ばし意地を見せたいところだろう。
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