昨季ゴールデンシューを受賞したリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
欧州各国のリーグ戦の中でシーズンを通して最多の得点ポイントを記録した選手に贈られる「ゴールデンシュー」争いが白熱している。先週末の試合を終えた時点で、実に5人の選手がトップに並ぶ状況となった。
ゴールデンシューでは各リーグのランキングに応じて得点数に一定の係数がかけられ、それにより算出されるポイント数を争う。係数「2.0倍」となる上位5位までのリーグのうち、4つのリーグで得点ランク首位に立つ計5人の選手がいずれも24ゴール(48ポイント)を記録しているという状況だ。
リーガエスパニョーラではバルセロナのFWリオネル・メッシが24得点。先週末のマラガ戦は三男出産のため欠場し、ゴール数を伸ばすことはできなかった。同じく24得点を記録しているパリ・サンジェルマンのFWエディンソン・カバーニもメス戦を欠場した。
プレミアリーグではリバプールのFWモハメド・サラーとトッテナムのFWハリー・ケインが24得点で並んでいるが、両者も今節は無得点に終わった。ケインはボーンマス戦の前半に負傷交代しており、今後の試合への影響が懸念されている。
イタリア・セリエAではラツィオのFWチーロ・インモービレがカリアリ戦で今季24点目のゴールを挙げ、首位に立っていた4人に並んだ。今季の残り試合数には8試合から10試合とばらつきがあるが、5人がタイトル争いをリードしている。
ポルトガルではベンフィカのFWジョナスが31ゴールを記録しているが、係数「1.5倍」のため46.5ポイントにとどまっている。23得点(46ポイント)のロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)も首位とわずか1ゴール差に続いている。
2013/14シーズンにリバプールでプレーしていたFWルイス・スアレスがレアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウドと同点で受賞したのを除けば、過去9年間のゴールデンシューはリーガ勢が独占してきた。今季は他のリーグから“欧州得点王”が生まれる可能性もあるかもしれない。
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