PAOKのイバン・サビディスオーナー(左)【写真:Getty Images】
ギリシャ1部リーグの試合で、審判の判定に不満を抱いたクラブオーナーが銃を持ってピッチ上に乱入したとして試合が中止される異常事態となった。米『ESPN FC』など各国メディアが伝えている。
問題が起こったのは現地時間11日に行われたギリシャリーグ第25節、PAOK対AEKアテネの強豪対決。0-0で迎えた終了間際の90分、DFフェルナンド・バレラのヘディングシュートが決まってホームのPAOKが先制したかに見えた。
だが主審はオフサイドがあったとしてゴールを無効に。PAOKのオーナーであるイバン・サビディス氏はこの判定を不服とし、2度にわたってピッチ上に出て主審への抗議を行った。
2度目のピッチ乱入時にはコートを脱いでおり、腰に装着したホルスターに銃を保持していた様子が写真に捉えられている。結局試合は混乱の中で中止されることが決定した。
AEKのマノロ・ヒメネス監督は母国スペインの『カデナ・セール』に、サビディス会長が「銃を持っている腰に向けて手を動かすのが見えた。私の眼の前で主審を脅していた」と語り、「理解に苦しむ。クリント・イーストウッドの映画で見るような場面だ」と困惑する様子を見せている。
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