豊川雄太【写真:Getty Images】
現地時間11日にベルギー1部リーグ第30節の試合が行われ、オイペンがムスクロンに4-0の勝利を収めた。この結果、オイペンは最下位を脱出して1部残留を決め、最下位に転落したメヘレンが2部降格を強いられることになった。
最下位でレギュラーシーズン最終節を迎えたオイペンと、勝ち点で並んで得失点差で1点リードしていたメヘレン。ワースラント=べフェレンと対戦したメヘレンは57分までに2点のリードを奪い、その時点でスコアレスだったオイペンが3点差勝利を収めない限りは残留できるという圧倒的優位に立った。
だが、交代で投入された豊川が状況を一変させた。73分から80分までの7分間で2ゴール1アシストを記録して状況をひっくり返すと、89分にもハットトリックとなるチームの4点目を追加。最終的に得失点差で1点上回ったオイペンが残留を決めた。
「(オイペンは)70分までは0-0で、僕らは2-0でリードしていた。だがオイペンは20分間で突然4点を奪った。単純にスキャンダラスなことだと思う」とメヘレンのFWニコラ・ヴェルディエは試合後にコメントしている。ベルギー『HLN』などが伝えた。
31歳のフランス人FWは、ムスクロンのプレーぶりに疑いの目を向けているようだ。「聞いた話によれば、ムスクロンはリーグへのリスペクトを欠いていた。プロ意識の欠如であり、クラブのイメージを損なうものだ。事実関係が調査されてほしいと思う」と不満を口にしている。
そのヴェルディエは、実は冬の移籍市場でオイペンからメヘレンへレンタルされた選手だ。来季はオイペンへ戻れば1部リーグでプレーを続けられることになるが、それでもメヘレン降格への不満の思いが強いようだ。
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