フランクフルトが苦戦したBVBのプレス
カウンター・カルチャーを取り戻した。3月11日に行われたブンデスリーガ第26節、ホームにアイントラハト・フランクフルトを迎えたボルシア・ドルトムント。3日前のヨーロッパリーグ(EL)、FCレッドブル・ザルツブルク戦とは打って変わって、ポゼッションにこだわらないサッカーを展開した。
ペーター・シュテーガー監督は[4-2-3-1]の布陣を採用。見た目にはザルツブルク戦と何ら変わりはない。しかし中身はまるで違った。
ダブルボランチはゴンサロ・カストロとマハムート・ダフート。2列目は左にマキシミリアン・フィリップ、トップ下にマルコ・ロイス、右にクリスティアン・プリシッチ。そしてワントップにアンドレ・シュールレが入った。オーストリア人指揮官は、前線にスピードのあるアタッカーを4人配置する。
敵がボールを持っている時には、そのスピード系の4人でガンガン積極的にプレスを掛けて行った。フランクフルトのMF長谷部誠は、試合後、次のように振り返っている。
「相手の3トップが自分たちの3バックに対して、かなりプレッシャーを掛けて来たんで、どうしてもそこで蹴ってしまって、そのセカンドボールを拾えなかったりとか。で、少し前半は悪い流れでしたね」
長谷部は「(試合を)全体的に見て、やはり立ち上がりがもったいなかったかなと思います」と言う。
「ドルトムント自体も連戦で、体力的にキツイなかで、日程的に自分たちにも分があるかなと思ってましたけど、やはり立ち上がりが、10分、15分ですね、そこでプレッシャー掛けられて、その時間帯に失点して、前半は非常に苦しいゲームになってしまった」