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豊川雄太が生んだあまりにも劇的な逆転劇。「想像を超えるシナリオ」「地獄から天国へ」

text by 編集部 photo by Getty Images

豊川雄太
豊川雄太【写真:Getty Images】

 現地時間11日にベルギー1部リーグ第30節の試合が行われ、オイペンがムスクロンに4-0の勝利を収めた。降格間際に追い込まれていたオイペンだが、途中出場のFW豊川雄太が見せた驚異的な活躍により残留を勝ち取ることに成功した。

 16チームで構成されるベルギーリーグでは、2部リーグとの間で1チームのみ入れ替えが行われる。レギュラーシーズン1試合を残した時点でオイペンは勝ち点24、得失点差マイナス21で最下位に沈み、同勝ち点で得失点差マイナス20のメヘレンと残留を争っていた。

 ホームでワースラント=べフェレンと対戦したメヘレンは、49分と57分にゴールを奪って2-0でリード。同時刻キックオフの試合でムスクロンと対戦していたオイペンはこの時点でスコアレスであり、逆転で残留するためには少なくとも3点差勝利が必要な状況に追い込まれた。

 オイペンにとっては絶望的な宣告とも言えるメヘレンの2点目のゴールが決まったのとほぼ時を同じくして、57分に豊川が交代で投入された。すると豊川は73分に移籍後初ゴールとなる先制点を記録し、3分後には追加点をアシスト。さらに80分、89分とゴールを重ねてハットトリックを達成し、オイペンを4-0の勝利と1部残留へ導いた。

 ベルギーメディアは豊川の予想外の活躍を称えるとともに、あまりにも劇的な逆転残留劇についても興奮気味に伝えている。『voetbalkrant』は、「オイペンは片足と半分を2部に突っ込んでいたが、最後の15分あまりで起こったことは言葉にできないほどクレイジーだった」「想像を超えるシナリオにファンは目を疑った。(オイペンは)地獄から天国へ、メヘレンはその逆へ」と記した。

【了】

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