豊川雄太【写真:Getty Images】
FW豊川雄太が、一日にしてオイペンのヒーローになった。11日のムスクロン戦のあと、ファンに胴上げされる一幕もみられている。
ベルギー1部リーグ第30節が現地時間11日に行われ、オイペンはムスクロンと対戦した。最下位でこのレギュラーシーズン最終節を迎えたオイペンは、順位を上げなければ2部降格が決まる状況。しかし、前節終了時点で同勝ち点のメヘレンはベフェレン相手にリードを奪っており、オイペンはまさに崖っぷちだった。
しかし、57分からピッチに立った豊川がチームを救った。73分にセットプレーからヘディングシュートを決めて先制点を挙げると、3分後に2点目をアシスト。80分にもヘディングでゴールを決めると、89分には右足でハットトリックを達成した。4-0で勝利した結果、得失点差でメレヘンをかわし、1部残留を決めている。
あまりにも劇的な残留に、ファンの興奮はおさまらない。試合後はピッチ上に多くの観客が乱入。選手やスタッフと残留を喜んだ。
そんな中、この残留劇の主役になった豊川もファンに囲まれた。すると、数人のファンに抱えられ、なかば強引に胴上げされている。
この冬に鹿島からの期限付き移籍でオイペンに加入した豊川は、まだ先発出場の機会がない。そのような選手が3ゴール1アシストの大活躍でクラブを残留に導くことは、ファンでも思っていなかったはず。だが、この1試合でオイペンの英雄になったことは間違いなさそうだ。
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