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香川真司 7年前

ドルト、迫力不足露呈し敗戦。敵の思惑通りに進んだ試合、ハイレベルの中にあった「隙」

text by 本田千尋 photo by Getty Images

リーグ戦で得たヒントを活かせなかったドルト

 40分、46分に左サイドから崩されて決定的なピンチを招きながらも、前半を0-0で折り返したドルトムント。しかし後半に入って48分、右サイドを突破してペナルティエリアに侵入するファン・ヒチャンを、エメル・トプラクが倒してしまい、PKを献上。ヴァロン・ベリシャに決められて先制を許す。

 シュテーガー監督は「ザルツブルクは大胆で勇気があり、より多くの自信を持っていた」と振り返った。

 56分には「いいタイミングでプレッシャー」を掛けられ、自陣でマハムート・ダフートがボールを奪われる。ザルツブルクにショートカウンターを仕掛けられ、守備の「秩序」が浮き足立ったドルトムント。右からの折り返しを、再びベリシャに決められて2失点目。

 73分から途中出場した南野は、「自分たちの持ってるもの」について、具体的には次のように説明する。

「相手にボールを握られると言うのは予想してたし、アグレッシブにボールを奪いに行く姿勢とか、少ないチャンスの中で決め切ると言うところと、後半の立ち上がりとかそういう大事な時間帯でしっかり決めることができたと言うのが、自分たちのやりたかったことだと思うので、良かったと思います」

 ザルツブルクに会心のゲームを許したドルトムント。反撃は62分のアンドレ・シュールレの1点止まり。ザルツブルクとスタイルの似通ったRBライプツィヒと戦った3日のブンデスリーガ第25節から得たエッセンスを、上手く活かせなかったようだ。

 ミチ・バチュアイや“ドイツ代表トリオ”の勢いも「次第に弱まって」いる。翌週の第2戦に向けて、自分たちの「強み」を再確認する必要がありそうだ。

(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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