香川真司は欠場濃厚
このようにオーストリア人指揮官は準備と対策に余念がない。しかし、ライプツィヒの方が先にチャンピオンズリーグの本戦出場を果たすなど、気付けば“弟”に追い抜かれてしまっている。移籍市場専門サイト『トランスファーマルクト』による合計市場価値を比べると、“兄”ザルツブルクが49.5ミリオン・ユーロであるのに対して、“弟”ライプツィヒは305.55ミリオン・ユーロ。戦力値だけでも相当の開きがある。
またラピド・ウィーン戦を振り返ると、ライプツィヒに比べザルツブルクは、プレスの掛け方が荒く、ボールを奪い切れないところがある。ボールを奪った後の連動性にも正確性を欠くところがあり、戦術的コンセプトは同じでも、習熟度に差はあるようだ。
ドルトムントとすれば、相手のアグレッシブさに呑み込まれず、落ち着いてゲームを運べば、自ずと「多くのチャンスを得る」のではないか。もちろん「インテンシティを高く保つ」必要はあるが、ザルツブルクの勢いをいなしていく内に、試合のペースを握ることができるはずだ。
なお、香川真司は今週に入ってもチーム練習には合流しておらず、8日のザルツブルク戦は欠場となりそうだ。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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