イラク代表チーム【写真:Getty Images】
サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王は、隣国イラクの首相に対し、「サッカースタジアムをプレゼントする」ことを約束したという。『ロイター通信』など各国メディアが伝えた。
1990年のイラクのクウェート侵攻・湾岸戦争以来関係の悪化していたサウジとイラクだが、関係改善に向けた動きの一環として、先月28日には両国代表チームによる国際親善試合がイラクのバスラで開催された。両国がイラク国内で親善試合を行うのは実に約40年ぶりのことであり、6万人の大観衆が観戦に訪れたという。
この試合の「成功」に満足したサルマーン国王は、5日にイラクのハイダル・アル=アバーディ首相との電話会談を行い、イラク国内にスタジアムを建設することを約束したとのことだ。アル=アバーディ首相はこの申し出に感謝を示したと伝えられている。
国際サッカー連盟(FIFA)では、国内の情勢不安が続くイラクでの国際試合開催を原則として禁止しているが、今月16日にその処分の撤回を決定することが見込まれている。サウジアラビアとの親善試合開催には、その決定を後押しするためFIFAに訴えかける意図もあったとみられている。
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