元フィオレンティーナのチプリアン・タタルシャヌ【写真:Getty Images】
フランス1部のナントに所属するルーマニア代表GKチプリアン・タタルシャヌは、元チームメートであるイタリア代表DFダビデ・アストーリが死去した直後の試合で黙とうなどが行われなかったことに憤慨している。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。
フィオレンティーナ(愛称・ヴィオラ)のキャプテンを務めていたアストーリは、現地時間4日朝に突然の死去が確認された。アウェイゲームのため宿泊していたホテルで、睡眠中に心臓発作を起こしたものとみられている。
イタリア国内では、4日に予定されていたセリエAの全試合が延期されることが即座に決定された。だが、隣国フランスで同日夜に開催されたマルセイユ戦に出場したタタルシャヌは、アストーリを追悼する動きが皆無だったことに怒りをあらわにしている。
「僕の人生で最悪の1日だった。友人のダビデが亡くなったことに対して、1分間の黙とうすらなかった。スキャンダルであり、敬意を欠いていることだ」と、昨季まで2年間フィオレンティーナでアストーリのチームメートとしてプレーしていたGKは語った。
タタルシャヌと、イタリア人であるナントのクラウディオ・ラニエリ監督は、個人的に喪章を巻いてこの試合に臨んでいた。
一方、欧州サッカー連盟(UEFA)ではアストーリへの追悼の意を表すことが決定されている。今週行われるチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの試合では、試合前に1分間の黙とうが捧げられる。
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