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本田圭佑 7年前

本田圭佑が握る攻撃のタクト。CKで驚異の4アシスト…ハリルJで起用するなら?

パチューカで本田圭佑が驚異的な数字を残している。メキシコ1部後期リーグで5アシストを記録したうち、4アシストがコーナーキックによるものだった。最近の好調ぶりから日本代表復帰論も高まるが、ハリルジャパンではどんな起用法が望ましいのだろうか。(文:河治良幸)

text by 河治良幸 photo by Getty Images

パチューカが10位転落。それでも本田は好調を維持

本田圭佑
パチューカの本田圭佑(右)【写真:Getty Images】

 現地時間4日に行われたリーガMX(メキシコ1部)2017/18後期リーグの第10節、本田圭佑を擁するパチューカはトルーカのホームに乗り込んだ。32分にFWフェルナンド・ウリーベのゴールで先制されたパチューカは、53分に本田の左足コーナーキックにセンターバックのアレクシス・ペーニャが合わせ同点に追いつく。

 しかし、68分に途中出場のMFアレクシス・カネーロのラストパスから左利きのFWルイス・キニョーネスに逆転ゴールを決められ、1-2で敗れた。この結果トルーカは3位に浮上。パチューカは上位8位に出場権が与えられる“リギージャ”(トーナメント方式のプレーオフ)圏外の10位に転落した。

 この日は[4-3-3]の右インサイドハーフでプレーした本田。ワイドなポジションを起点にしながら幅広く動いてボールに絡み、トルーカのタイトなディフェンスを崩しにかかった。特にFWワルテル・ゴンサレス、アンヘロ・サガルを効果的に使おうという意識が高く、バイタルエリアの守備が厳しいトルーカに対して何とかタイミングよく組織の隙間を突こうという意図が見られた。

 その本田が左に流れる時は左インサイドハーフのエリック・グティエレスが下がり目でサポートする形で、本田が[4-2-1-3]のトップ下のような役割になるなど、攻撃のタクトを本田が握り、周囲がバランスを取る関係がかなり確立されている。カウンターから惜しいチャンスの起点になったシーンもあったが、ラストパスやフィニッシュの場面で流れから決定的な仕事をしきれなかったことは課題と言える。

 しかし、この試合でも見事なコーナーキックで後期に入って5アシスト目、しかもコーナーキックだけで4アシストとなった。通常ゴールになる確率が2〜3%と言われているコーナーキックで、後期に限れば8%以上のアシスト率となっている。

 トルーカ戦では左のコーナーキックからゴールと反対方向へ曲がるボールで同点弾を演出した。ゴール前に5人のターゲットマンがいる状況で、ファーサイド寄りの後方から一気に走り込むペーニャの頭に完璧に合わせた。本田のコーナーキックはパチューカの大きな得点源になっており、仲間たちも強い信頼でゴールを狙っている様子だ。

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