ミランのボヌッチ(左)とインテルのラノッキア(右)はバーリ時代にコンビを組んだ仲【写真:Getty Images】
フィオレンティーナに所属するイタリア代表DFダビデ・アストーリの急死を受け、現地時間4日に予定されていたセリエAの全試合が延期となった。その中にはミランとインテルによるダービーマッチも含まれていた。
伊『カルチョメルカート.com』などの報道によれば、セリエA第27節で最も注目されたミラノダービーの延期は、イタリアサッカー連盟(FIGC)の決定よりも先に選手たちによって決断されたという。
ダービー当日の午前中の練習中にアストーリの訃報を知ったミランの選手たちは、すぐに練習を取りやめてロッカールームに戻った。その場でDFレオナルド・ボヌッチがインテルのDFアンドレア・ラノッキアに電話し、両チームの選手の了承を取りつけたうえでミラノダービーの延期を即断したとのこと。
ボヌッチとラノッキアは前者が1987年生まれ、後者が1988年生まれと年が近く、イタリア代表で共にプレーしただけでなく、2009/10シーズンにバーリでコンビを組んでいたことがある。その1年は、2人にとってセリエAでの飛躍のきっかけとなったシーズンだった。
ミランとインテルには急死した31歳のDFとイタリア代表で共闘した選手が多く在籍している。また、ミランにはFWニコラ・カリニッチ、インテルにはMFマティアス・ベシーノやMFボルハ・バレーロと、昨季までフィオレンティーナに在籍してキャプテンだったアストーリと同僚だった選手がいた。
急な知らせに選手たちが受けた衝撃は相当なものだったはず。そんな中でも、かつての名コンビが先頭に立って冷静に対処し最善の決断を導き出した。
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