試合前に負傷したマイク・ジョーンズ主審【写真:Getty Images】
現地時間3日に行われたプレミアリーグ第29節のトッテナム対ハダースフィールド戦で、主審が負傷したことにより、観客の中に代役を務められる者がいないかどうかアナウンスで呼びかけるという異例の状況となった。英紙『デイリー・メール』など複数メディアが伝えている。
この試合で主審を務める予定だったマイク・ジョーンズ氏は、試合前のウォーミングアップ中に負傷したとのこと。第四審判のケビン・フレンド氏が代役としてピッチ上で笛を吹くことになった。
だがこれにより、第四審判がいない状況となる。そこで試合会場の「聖地」ウェンブリー・スタジアムでは、観客の中に資格を持った審判員がいれば近くのスタッフまで連絡してほしい、と場内アナウンスで異例の呼びかけが行われた。スタジアムの巨大スクリーンにも同様の呼びかけが表示された。
結局は、ジョーンズ氏の負傷は重くはないことが確認されたようで、同氏が第四審判を務めることで問題はなくなった模様。「ご協力ありがとうございます。状況は落ち着きました」と再びアナウンスが行われ、代役探しは中止された。
報道によれば、観客1名が最初のアナウンスに対して名乗り出ていたようだ。代役が不要となったことで、その観客は「(ウェンブリーで審判員を務めるという)生涯一度の機会を逃してしまった」とされている。
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