横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督【写真:Getty Images】
明治安田生命J1リーグ第2節が2日に行われ、横浜F・マリノスは柏レイソルに0-2で敗れた。
セレッソ大阪との開幕戦はドローだったため、これで2試合勝ちなし。アンジェ・ポステコグルー監督のJリーグ初勝利はお預けとなった。
柏戦後、ポステコグルー監督は「非常に残念な結果だったがいい試合だったと思う」と述べた。ボールポゼッション率を高め、敵陣内でプレーする時間も長かった。だが「チャンスはあったが、それをものにすることができなかった」。
課題として出たのは「アタッキングサードに入ってから」の質の部分。両ウィングにボールを届けるまでは良かったが、最後まで崩しきる、あるいはクロスを上げてゴール前でシュートを打つ場面は少なかった。
「昨年からかなり変化を加えている。選手はそれを理解しようとしてくれていて、全員がピッチの中でも一生懸命やって、実現しようとしてくれている。(質を上げるには)もう少し時間がかかる」
C大阪戦では狙った形からのゴールも生まれ、横浜FMの新たなプレースタイルは見る者に驚きをもたらした。それでもポステコグルー監督が言うように、完成には至っていない。だが決して選手の戦術理解が遅いのではなく、多大な努力を要するがゆえに時間がかかっていると見ていいだろう。
指揮官は前進している感触に確信を持っている。
「シーズンを通していくと、もっともっと完成度が上がっていくと信じている。これからもっと強いチームになって、相手を圧倒できるようなチームになっていくと信じている」
(取材・文:舩木渉)
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