北京国安に移籍したセドリック・バカンブ【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグの北京国安が1日、ビジャレアルと契約解除した26歳のコンゴ代表FWセドリック・バカンブを獲得したと正式に発表した。
バカンブは1月17日、ビジャレアルとの契約を解消した後に北京国安へ移籍することで合意している。しかし、1ヶ月以上経ってもなお北京国安から正式な獲得発表はなかった。
英メディア『BBC』によると、北京国安はバカンブをフリーで獲得したため中国サッカー協会が定めた「関税100%ルール」に従う必要はないと考えていたが、中国サッカー協会から了承を得ることが出来ず選手登録が滞っていたという。ビジャレアル側には移籍金ではなく契約解除金という形で支払い、「関税100%ルール」を逃れる術を講じていたようだ。しかし、最終的に北京国安は関税100%支払うことに合意し、今回の正式発表に至った。
「関税100%ルール」とは、一定以上の金額で外国人選手を獲得した際には、その移籍金と同額を中国サッカー協会に収めなければならないというもの。結果的に北京国安はバカンブを獲得するにあたって総額6500万ポンド(約95億円)投じることになった。
冬の移籍市場でドルトムントからアーセナルに移籍したガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの5600万ポンド(約82億円)を超えて、アフリカ人市場最高額で移籍することになったという。また、2016年12月にチェルシーから上海上港に移籍したブラジル代表MFオスカルの5400万ポンド(約81億円)も超え、中国のサッカー史上最高額で取引が成立した。
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