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ソン・フンミンのPK弾が幻に。FA杯で珍事、VAR3回使用…ノーゴールが2つも発生

text by 編集部 photo by Getty Images

ソン・フンミン
2得点決めたソン・フンミン【写真:Getty Images】

 現地時間2月28日にFA杯5回戦の再試合が行われ、トッテナムはイングランド3部のロッチデールと対戦し6-1の勝利をおさめた。この試合で、VAR(ビデオ・アシスタント・ レフェリー)が前半だけで3回も使用される珍しい現象が起きている。

 試合開始して6分、ソン・フンミンがドリブルで仕掛けてペナルティーエリア内に侵入。ゴール前に折り返したボールはGKジョッシュ・リリスに弾かれたが、こぼれ球をエリク・ラメラが押し込んでトッテナムに先制点が入った。かに思われたが、直後に主審がVARを使用してノーゴールの判定を下す。

 ゴール前にいたフェルナンド・ジョレンテが相手選手を倒してファールしていたことがその理由だ。23分にソン・フンミンが先制点を奪った後の25分。トッテナムのキーラン・トリッピアーがペナルティーエリア付近で倒された瞬間に主審がVARを使用。PKの判定を下し、ソン・フンミンがPKをしっかりと決める。

 しかし、主審はソン・フンミンのゴールを認めずイエローカードを提示。直後に再び主審がVARを使用し、ソン・フンミンがボールを蹴る瞬間に「不正なフェイント」をしたことを確認。判定は覆らずノーゴールの判定となった。会場が騒つく中、31分にロッチデールのスティーヴィー・ハンフリーズが同点ゴールを決める。

 ただ、後半に入って落ち着きを取り戻したトッテナムは得点を量産し6-1の勝利をおさめた。フェルナンド・ジョレンテがハットトリックを達成した一方で、ソン・フンミンは幻のPK弾によりハットトリックまで1点届かず。VARが大活躍する試合となった。

【了】

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