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Jリーグ 7年前

ジョー獲得の「機動力はさすがでした」。名古屋 “トップ対談”、小西社長×風間監督

text by 西部謙司 photo by Editorial Staff, Getty Images

ジョーの獲得は「我々が言い出す前に動いていた」

今季から名古屋グランパスでプレーするFWジョー。開幕戦で早くもその実力を見せつけた
今季から名古屋グランパスでプレーするFWジョー。開幕戦で早くもその実力を見せつけた【写真:Getty Images】

風間 メディアの人によく言うんですけど、「俺のサッカーがわかられたら辞めるときだ」と。わからないから人が見に来てくれるのであって、それなら俺たちも出来るよ、わかるよ、というサッカーだったらお客さんは呼べません。まだ下手かもしれないけど、何をするのかよくわからないなと思うから来てくれる。それを作るのが我々の仕事だと思っています。

小西 プロダクト・アウトが出来る人ならマーケット・インは簡単にできます。風間さんがよく言っていますが、型があるチームは型の裏をつけばいい。型がないほうが気味悪いでしょ。

風間 ウチは型がないのが型なので。自分たちもわからないまま変わっていくから面白い。

――ジョーの獲得が話題です。

小西 個でお客さんを呼べるキャラクターを持てるのは経営者としてはうれしい。大型の設備投資したぶんは刈り取らないといけないわけですが、切り口はいっぱいあるのでグッズ展開も含めて考えまくっているところです(笑)。

風間 5段階で「3」の選手がいるとして、型がはっきりしていれば3~3.5でやれるでしょうしミスも少なくなります。ただ、そうすると「5」の人を生かしにくくなる。

 我々の考え方は5や6の人がいて、1や2の人がいてもいい。5を6にし、6を7にすればトータルで補える。そうじゃないと面白くないでしょ。5も6もいないサッカーでは見ても面白くないし、我々も行き詰まってしまいます。

 ジョーに関しては、来日して間もないのでまだ見えていないところもありますが、持っているものは相当大きいと思います。ガブリエル・シャビエルなどもいるのでもう馴染んできました。

 ジョーの獲得についても動きは早かった。J1に上がったら獲ろうでは遅いわけで、そのへんの機動力はさすがでした。4万人来てもらうには必要ということで、もう我々が言い出す前に動いていた。本当に早いですよ。

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