27日に死去した元バルセロナのキニ氏【写真:Getty Images】
スポルティング・ヒホンやバルセロナで活躍し、リーガエスパニョーラで5度の得点王に輝いた元スペイン代表FWのエンリケ・カストロ・ゴンサレス(通称キニ)氏が68歳で死去した。スペイン『マルカ』紙など複数メディアが伝えている。
報道によれば、キニ氏は現地時間27日の夜に、ヒホンの自宅に向けて車を運転している際に心筋梗塞を起こしたとのことだ。救急車が到着して処置を行ったが、病院への搬送中に再び梗塞を起こして死去したと伝えられている。
キニ氏は1968年から80年までヒホンでプレーし、その後バルサへ移籍。4年後には再びヒホンに戻って1987年に引退するまでプレーした。ヒホンで3回、バルサで2回のリーガ得点王を獲得しており、テルモ・サーラ氏の6回に次ぐ歴代2位タイの得点王回数を誇る。
リーガでの通算219得点は歴代8位。スペイン代表としても1978年、82年のワールドカップなど35試合に出場して8得点を記録した。バルサに在籍していた1981年には2得点を記録した試合のあと誘拐され、25日間にわたって監禁されたあと警察に保護されるという事件に巻き込まれたこともあった。
「我々のクラブのレジェンドだった。カンプ・ノウは決してあなたの残したものを忘れない」とバルサは公式ツイッターでキニ氏の死を悼んだ。FWリオネル・メッシも同氏とともに撮影した写真をSNSで投稿。DFジェラール・ピケも「サッカー界で出会った最高の人物の一人だった」とツイートしている。
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