「ネイマール抜きでもレアルに勝てる」と語る識者も
この試合でも、ディアラに60、70分任せたあと、モッタにバトンタッチ、というパターンが採用されたが、モッタの強みは、在籍7年目だけに周囲とのオートマチズムが熟成していることだ。
ともにコンディションは100%ではないが、その2人をかけ合わせることでアンカーのポジションを強化するこの作戦は今のところ成果を出している。このペースでいくと、6日の、これまたディアラにとっては古巣のレアル戦でもディアラの先発が濃厚だ。
逆にこの試合でパリ勢にとってマイナスとなったのはネイマールの負傷だ。78分、右足首をひねり、背番号10は担架で運び出された。
26日時点の情報だと症状は捻挫だったようで、エメリ監督は、「ネイマールがいるときといないときを想定して4-3-3のシステムで練習を重ねているから、仮に彼が出場しなくても他のオプションはある」、「ネイマールについては楽観している」と試合後の会見でコメントした。
今季好調のディ・マリアをそのままサイドに据えるなど、たしかにオプションはある。捻挫の症状も軽いとのことで、水曜のマルセイユとの再戦は欠場することになるだろうが、現時点では6日のレアル戦にはおそらく出場できるとみられている。
それにベテラン記者のガブリエル・ガベのように、「ネイマールなしでもレアルに勝てる力は今のPSGにはある」と分析している識者もいるように、パリ陣営では、対レアル戦については楽観ムードだ。
「たとえ第1レグでアウェイゴールをとっていなかったとしても、ホームで十分返せるくらいの力がある」というのが彼らの見立て。「パルクの雰囲気の中で戦うんだ。1戦目とはまったく違う試合になる」と。
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