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香川真司 7年前

ドルト、決定機生かせず“怒り”のドロー。曖昧なパフォーマンスに終始、攻守に改めて残った課題

26日に行われたブンデスリーガ第24節ボルシア・ドルトムント対FCアウクスブルクの1戦は1-1のドローに終わった。足首を負傷中の香川真司が引き続き不在となったBVBは相手の5バックに手を焼き、ミスが連発。最後まで敵の牙城を崩すことはできずにゲームを終える。試合後、ドルトの選手たちが口を揃え露わにしたのは“怒り”だった。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

5バックの牙城を崩しきれなかったドルト

ボルシア・ドルトムント
アウクスブルクと1-1のドローに終わったボルシア・ドルトムント【写真:Getty Images】

 曖昧なパフォーマンスだった。2月26日に行われたブンデスリーガ第24節、対FCアウクスブルク戦。1-1のドローで試合を終えると、BVBの選手たちは、口を揃えて“怒り”を露わにした。

 マリオ・ゲッツェは「1-1は全くもって単純に腹立たしいね」と振り返った。

「僕たちのプレッシングとファイナルサードでのプレーは、思い描いていたとおりのものではなかった。満足のいくものではなかった。少しもね」

 16分、カウンターで先制したボルシア・ドルトムント。マルコ・ロイスから中央でボールを貰ったゲッツェが、さらに右サイドを走るアンドレ・シュールレにパスを送る。シュールレはファーサイドに走りこむミチ・バチュアイに折り返す。1度は敵のDFマルティン・ヒンターレッガーに防がれるが、こぼれ玉をここまで走ってきたロイスが押し込む。“ドイツ代表トリオ”がもたらした幸先の良いゴール。

 しかし、その後が続かなかった。シュールレは「いずれにせよ失望した」と振り返った。

「とても腹立たしい。というのも、我々にはビッグチャンスがあったが、決め損ねたからだ。我々はショートパスを繋ごうと試みたが、多くのミスを犯し、アウクスブルクを試合に引き戻してしまった」

 守備時には[5-4-1]でブロックを作ったアウクスブルクに、BVBは手を焼いた。敵陣でポゼッションを高め、「ショートパスを繋ごうと試みたが」、5バックで引いた敵の牙城を崩せない。

 ワントップに入ったバチュアイは、周囲の味方を活かすことに意識を傾け過ぎたのかもしれない。アウクスブルク戦で“新エース”のポストプレーは目立ったが、加入直後に点を取り続けた時のような、敵のゴールを脅かす危険な匂いは漂っていなかった。

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