横浜F・マリノスのDF中澤佑二【写真:Getty Images】
明治安田生命J1リーグの第1節が25日に行われ、横浜F・マリノスはセレッソ大阪と1-1で引き分けた。
アンジェ・ポステコグルー新監督が率いる初めての公式戦。相手は元日の天皇杯決勝で敗れたC大阪ということもあって、横浜FMにとって新スタイルの力を示す重要な一戦だった。
40歳の誕生日に開幕戦を迎えたDF中澤佑二は「オフェンスの部分ではポゼッションして、サイドを崩して、突破してチャンスを作っての手応えはマリノスの選手たちも確信した。このプレースタイルで1年やっていくのを見せることができた」と、昨季と違い攻撃的な特徴の光る新スタイルの成長を感じている。
「1-0で勝ってても引くことなく前線からディフェンスラインまで攻撃的にやることは変わらないので、その精度をもう少し上げること。運動量がものすごく必要なので、運動量も合わせてチームとして上げていけばより良いものになるんじゃないか」
序盤からボールを握ってパスワークと個の突破を組み合わせながらチャンスを作った横浜FMだったが、追加点は奪えず。今後は90分を通してシュートチャンスをより多く生み出し、それを決め切るクオリティを上げていく必要がある。
途中出場でC大阪の中盤を活性化したMFソウザに手を焼き、最終的に今季から背番号11を着けるブラジル人MFを起点に同点ゴールを奪われて勝ち点1の獲得にとどまった横浜FM。終盤のゲームマネジメントも含め、攻守にわたって成果と課題の両方が見つかっている。逃したものもあったが、今後に向けた基準となる収穫多き開幕戦となった。
(取材・文:舩木渉)
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